バーの開店に必要なものは?大事なことを行う3つのステップ
レストランで必要なものを10個あげてください。例えば、場所、メニュー、シェフ、調理機材、食材、アルコール、家具、Webサイト、キッチン、お金。そこから、3つを取り除いたビジネスを考えてみてください。。。
こういった頭の体操を、クライアント様とのセッションで行ったりしてます。さて、自分でバーを開店するのに必要なものは?たくさんありすぎて困ってしまいます。飲食店開店のために必要なことやプロセスはいろいろな方が情報を提供してくれていますので、この回では自分がずっと悩んで、今でも悩んで考え続けていることを書いてみます。
それはお店のコンセプト作り。誰のために、どんなことをしたいのか?何年も考えてきましたが、考えれば考えるほど、自分の生き方、考え方などに正面から向き合う必要がでてきます。いろいろな情報を検索して、いろいろな本を読んで、、、参考になることは多いですが、もちろん答えはどこにもありません。
そもそも問いのたてかたがおかしいのかもしれません。答えを求めるというより、問い自体をいろいろな視点、側面から考えるべきで、ただ一つの問いに一つの答えがあるというわけではないのではないか?と、最近は考えています。自分のやりたいことは何なのか?家族が喜ぶことは何なのか?店を考えるにも、いろいろな問いがあらわれてきます。
石川県の金沢市にある天ぷら屋さんの大将と話したときに、震えた言葉があります。「天ぷらの世界に入って、かなりの時間を費やし、この店でも10年がたった。ようやく油は少し落ち着いたけれども、衣も揚げ方も行ったり来たり。10年前、5年前、1年前、昨日と過去の仕事を日々恥ずかしいと思わなければ成長していけない」
ワインや料理を提供するにも、技術的にもそうですが、精神的にも成長、変わり続けていかなければならない。自分にとって、料理の世界の厳しさとともに、バーを開店することの意義や人生での位置づけなど、あらためて考えさせられる言葉でした。
いろいろな視点があるとはいっても、考えるだけでは先に進まないので、なんらか表現できるものを作らなければいけません。店舗の外観や設計、メニュー考案、商圏調査なども、並行してやってはいますが、コンセプトが行ったり来たりなので、並行してやっていることも行ったり来たり。でも、アウトプットしていくうちに、少しずつ形が見え始めてきます。今は、二つのお客様グループの視点で、二つのお店のコンセプトをそれぞれ1,500文字くらいで表現しています。そして、何度も見返してブラッシュアップを続けています。
大ヒットしたゲームに任天堂のWiiというのがありましたが、あのゲームのコンセプトってご存じでしょうか?「お母さんに嫌われないゲーム機」がコンセプトだったとのことです。このコンセプトもチームでさまざまなブレストやディスカッションで生まれた結果ですが、自分の店も自分の頭で考え、ほかの人にプレゼンして意見をもらって修正してということを繰り返すのが必要だと考えています。現在は妻だけですが、店の形がもう少し見え始めてきたら、友達などに意見をもらおうと思ってます。
コンセプトを作るための重要な3つのステップ
1 いろいろな視点、問いをたてて、考える - 自分の生き方も見つめなおし
2 形にする- 自分の場合は文章とスケッチで形にしてます
3 他人の意見やリサーチを参考に、繰り返しブラッシュアップする
これは、店だけに限らないかもしれませんね。今回も読んでいただきありがとうございます。