ビジネスにも自分にもブランディングを
海辺でバーを開く予定のLinoxです。今週は新しくワイン講座に通う予定でしたが、こういう状況で人が少ないのか、講座が開講されないことになってしまいました。なので、オンラインで勉強をしはじめました。新しくブランディングという視点で、お店のプランも見直してます。今回はそのブランディングについて書きたいと思います。写真は記事とはほとんど関係ありません ^^;
ブランディングについては、これまで考えることがあまりなかったため、1,2冊しか本を読んだことがありませんでした。今回、店のブランディングを考えようと思い、乙幡満男さんの「ブランディングが9割」という本を参考にさせていただきました。
乙幡さんが最初にかかれていますが、"ブランディングに関する本はいろいろあるものの、一連の流れについてわかりやすく書かれたものが意外と見当たらず、「それならば 自分で書いてしまおう」"と思われてまとめられた本ということで、本当にわかりやすく、自分の店のブランディングを考えるのに本に書かれている手順そのままに利用することができました。
"ドラッカーのマネジメント理論やアーカーのブランド理論、コトラーのマーケティング理論といったスタンダードな理論をもとに、「デザイン思考」の考え方を若干取り入れつつ、私自身が実践して成功したブランディングのエッセンス"をとりいれられたということで、すでにバーのプランでも使っている自分が見慣れたフレームワークがいくつも使われているので、活用しやすかったこともポイントだと思いました。
この本の中で書かれていて使ったことのないはじめてのフレームワークとしてよかったのが、「ブランドターゲット」と「戦略的ターゲット」という考え方と、「ブランドの目指す姿」を実現するためのブランド価値の分類というところでした。
自分の店を考えるときにターゲットとなるお客様像を描くのですが、どうしてもあまりなじみがなさそうなペルソナがいくつかでてきていました。そのため、お客様のバーでの体験が複数でてきて、具体的なバーの内装を考えるときにも、と やや迷いがありました。
コアとなるターゲットとして、ブランドターゲットを決め、売り上げを最大限確保する顧客層を戦略ターゲットとして定めることで、これまでの迷いの霧が晴れ、非常にクリアにお客様体験を考えられるようになりました。
また、あらためて店の目指す姿を考え直し、店の価値を「機能的」「情緒的」「自己表現的」の3つに分けて考えることが、これまで乱雑にしまわれていたおもちゃが、整理されておもちゃ箱に整理されたように、心の中がすっきりと気持ちよくなった気がしました。
自分でビジネスをされている方、されようとしている方はもちろんのこと、自分自身のブランディングを考えるうえでも、参考になる本だと思いました。
南関東は少し雨模様です。おいしい食材を買って、家でのんびりと料理をしながら、ワインを飲みたいと思います。今回も読んでいただきありがとうございました!