海辺でバーを開くために

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天気の良い日は天ぷらにしよう

小学校の家庭の先生に「一人暮らしでの揚げものは厳禁、危ないし、油ももったいない」と言われて、ずっとその教えを守ってきました。家族を持ってからは、家でも娘のピクニックや運動会などで唐揚げを大量にあげたりしますが、あとは少量のオリーブオイルで山菜のフリットやアヒージョを作るくらい。揚げものは大好きですが、基本は外で食べます。

今回は天ぷら編、次は串揚げ編と2回に分けて書こうと思います。

休日の天気の良い日には天ぷらが恋しくなります。なぜなのかはわかりませんが、おそらく百貨店やホテルの景色が良いところで何度も食べてる記憶が、脳に天ぷらを欲する信号を送ってるのだと思います。

今では娘も5歳になったので、天ぷら屋のカウンターでも食べられるお店はありますが、それまでは家族で食べるときは個室がある天ぷら屋でした。毎年の誕生日や海外出張から帰ってきたときには、いつも決まりのお店の個室で天ぷらをゆっくり楽しんでました。

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いつもお邪魔する新宿の天ぷら屋さんの個室、ワインの持ち込みもOK

個室の天ぷらに最初に出会ったのは30くらいのとき。築地にある老舗で、文豪たちが通ったという天ぷら屋でした。まだ若いときだったので、個室に生活しているかのように配置されている趣のある調度品に囲まれて、自分達専任の天ぷら職人、自分達だけの天ぷら油というシチュエーションに、すごく大人になった気分になった記憶があります。季節毎のこだわりの産地の食材を揚げてくれるので、一時期、よくお邪魔してました。

一方で、カウンターで天ぷらを食べるのもやっぱり楽しい。娘が幼稚園に行ってるときや、友達と飲んだりするときにはもちろんカウンターに座りますが、天ぷらは1人でカウンターで食べることの方が圧倒的に多いです。天気が良くて、天ぷらが食べたいと思うときは、突然やってくるんです。

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三浦半島の天ぷら屋

天ぷらの醍醐味は、季節を感じられること。自分の誕生日は4月なので、稚鮎や山菜などが出てきて春を感じます。天ぷらはネタを衣につけて揚げるというシンプルな料理だからこそ、素材の良さがダイレクトに味に反映します。もちろん、腕の良し悪しも関係しますが、そこそこいい天ぷら屋さんであれば、みんな腕がいいので、どちらかというと衣や油、揚げ方の好みになるかと思います。

自分はごま油が少なめであっさりしていて、衣は薄めだけど、さくっとして、ふわっとしてる天ぷらが好みです。表現がむずかしいですね。

天ぷらは淡白な海老やイカ白身のキス、アスパラなどから、味の濃い穴子や野菜などが一つずつ順に出てくるのが普通だと思います。でも、最近よく出会うのは魚介と野菜、肉と野菜など、一回一回がセットのようにして出てくるお店もよくありますね。

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京都の天ぷら屋の稚鮎と山菜

変わり種の天ぷらも、シチュエーションで楽しむ天ぷらも好きです。変わり種でいうとアイスクリームの天ぷらとというのを聞いて、ずーっと昔に衝撃を受けました。最近ではいちごの天ぷらが不思議な味で印象に残ってます。

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いちごの天ぷら、インスタ映えではある

故郷の石川県金沢の天ぷらバーは、深夜に小腹がすいたら、3次会くらいでよく行きます。博多の屋台天ぷらは大好きで、出張のたびにいろいろなお店を探し回ったりします。どちらも雰囲気が楽しい、そして天ぷらも楽しめるというシチュエーション天ぷらです。

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博多の屋台天ぷら、夜景がきれいで川から吹いてくる風が気持ちよい


今日も天気がよいので、天ぷらが食べたくなってきました。

読んでいただきありがとうございました。