海辺でバーを開くために

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1本 30万円の日本酒の味はいかに?

娘が生まれてからは、夫婦二人だけで食事することはほとんどなくなりました。でも、年に1度か2度、記念日やお祝い事があるときにはデートをしてます。娘が幼稚園に行っているときでないと行けないので、ディナーではなくランチです。ゆっくり時間をとって食べられること、家族では行きにくい食事、と考えると、いつもホテルのカウンターで楽しめる寿司や天ぷらが候補に上がります。その中でも一番よく行くのが、六本木のミッドタウンにあるリッツカールトン東京の寿司屋や天ぷら屋です。

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リッツカールトン東京のお寿司屋

以前働いていた会社の社長がフランス人でしたが、「ディナーで日本のフレンチを食べようと思うと、リーズナブルで美味しいレストランはなかなかないけど、ランチのフレンチは格安で美味しいレストランがいっぱいある」と言ってました。リッツをはじめ、ホテルのレストランもディナーは驚くほど高いですが、ランチだとコースの値段もある程度抑えられて(と言っても高いですが、、、)、人が少なくゆっくりと贅沢な時間を過ごすことができます。夜景を見ながらのディナーもいいですが、明るい東京の景色を見渡しながら飲むのも格別です。

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アマン東京のイタリアンからの景色

北陸出身だからもしれませんが、刺身や寿司を食べるときには、日本酒を飲みます。好きなタイプは華やかな香りで、お米の味が上品に味わえるようなお酒。福井、山形、栃木、静岡、愛知、奈良などにある酒造の日本酒が好きでよく飲みます。その中でも福井の黒龍は大好きなお酒の一つです。知り合いの方が黒龍の酒造の方と懇意にしていて、よく日本酒をいただくようで、幸運にもときどきすごい日本酒のご相伴にあずかったりします。

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黒龍仁左衛門、なんと石田屋の写真がみあたらない、、、

そんな中でも黒龍の石田屋にはびっくりしました。何がびっくりしたかというと、リッツカールトン東京での価格です。石田屋も仁左衛門もネットだと30,000円くらいなのですが、な、なんと、リッツカールトンでは石田屋が30万円、仁左衛門が18万円という価格でした。石田屋で考えると、4合で30万円なので、1合が7万5千円、おちょこ一杯が1万5千円、、、石田屋はもちろん文句なしにおいしいのですが、はたして1万5千円だして飲むかというと、もちろん飲みません、というか飲めません。リッツカールトンで行われたある宴席に誘われてそこで飲ませていただいたのですが、その石田屋も仁左衛門も個室だと持込料は一本5,000円。リッツカールトンで同じお酒を飲んで、その場合の値段は1/10のおちょこ一杯1,500円。後日、黒龍の方と話したところ、「勝手に稼ぎやがって!」と言っていたそうです。

最近、ダン・アリエリーという人の「予想通りに不合理」という本を読みました。なぜものの価格は定まっていないのか?需要と供給で値段が決まるというのは誤謬であり、価格を刷り込むことでものの値段の妥当性を信じこませることができるといったようなことが書かれていました。リッツカールトンというブランドは高級で高いイメージが刷り込まれており、さらに、リッツカールトンのメニューの価格を見て、そのプライスレンジを見ていると、おそらく石田屋の30万円という価格が乗っていても、支払える余力のある人たちは驚かない気分になるのではないかなと思います。

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ハワイの結婚式の時に出会ったブルガリのゴールドラベルのサンペレグリノ

皆様ならいくらだったら飲みますか?

その本では、自分のもっているものは過大評価しがちであるという話もありました。30万円の味の経験は、3万円の味の経験より、格段に素晴らしいはずです。自分はというと、お金を出さずに飲ませてもらっているので、石田屋の味より、リッツカールトンの石田屋の値段の方が圧倒的に記憶に残っています、、、

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リッツカールトン東京の天ぷら屋のネタ

本日も海は少し晴れそうです。天ぷらが恋しくなりそう。

読んでいただきありがとうございました。

 

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